2002年にISO14001を取得した高砂のフランス工場。フィリップ・ボベ副社長をリーダーに迎えたEHS(環境・健康・安全)チームが環境活動、従業員の作業環境や安全を守っています。
調合香料を製造しているフランス工場の課題となっていたのが、製造工程で使用した調合タンクの洗浄で出る排水処理。バクテリアによる分解処理をしていましたが、処理能力に問題があっため、現在は真空蒸発器による汚水処理装置を導入しています。この装置はタンクをすすいだ水を洗浄用として再利用できる省資源型です。
また、廃棄物についてはできる限り分別回収され、以前よりもリサイクル率が高まったほか、工場で使用する電力の50%は太陽光発電によるものを使用しています。
安全衛生にも力を入れており、3カ月に一度開かれる安全衛生労働条件委員会では、従業員の労働条件や安全衛生対策について活発な意見交換がなされるほか、日々改善に努めています。
安全衛生
ATEX(防爆)指令に準拠した局所吸気装置を倉庫とサンプル試験室に導入しました。
この装置は、煙、埃、ガスや蒸気を吸引除去するものです。自在に取り扱え、操作も簡単なことから、汚染排出の発生箇所のより近くでの吸気が可能になっており、作業員たちを完全に保護してくれています。
廃液蒸発装置
これまでは、容器の洗浄作業にはやむを得ずに大量の水を消費していましたが、新たに廃液蒸発装置を導入することにより、水使用量の80%削減を目指していきます。
水を管理している政府当局より、この新しい装置の購入費用の一部助成を受けております。
第一段階では、排水は下水にそのまま流します。第二段階では、水をリサイクルして容器洗浄に再利用、洗浄機器の電力消費も50%削減します。
最後の一滴まで有効利用
調合タンクは衛生的に保たれなければいけないため、洗浄には大量の水を必要としていました。この工程での水使用量を削減するべく、二回目のすすぎに使用した水を洗浄に再利用しており、環境負荷軽減にも役立っています。
よりよい社会づくりを助けるために
TEFLは、EDF(フランス電力公社)が国の研究機関と共同で導入しようとしている、ソーラーエネルギー開発プロジェクトを支援しています。我々の役割が認められEDFから証明書を受けました。わたしたちはより良い社会づくりをこのようにお手伝いしています。
節電を通じて環境を守る
エネルギーの使用及び環境保全の重要性についての意識を高めるための活動の一環として、サン・トゥアンの工場において、すべての白熱電球とネオン照明器具をLED照明機器に交換する作業に着手しました。
現在は、管理棟のすべてにLEDが装備されており、43%まで電力消費量を削減。
生産棟にもLEDが装備され、年間で3000 kWhの電力消費の削減となるでしょう。
リサイクル可能なものはきれいに分別
プラスティック容器、段ボール、アルミ缶、金属ドラムなど、捨てられるものも分別することによって再利用が可能になります。ゴミ収集エリアはきちんと整頓されており、従業員たちの「何も無駄にしない」という決意をあらわしています。