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素材開発においては、バイオマスや再生可能な原料を用いたアロマ素材、天然を起源としたナチュラル素材や食品素材、機能性素材等の各種素材の開発に注力しています。
これら素材開発では、グリーンケミストリーをめざした有機合成化学や、バイオ技術などのより環境負荷の少ない技術を駆使し、得意先のニーズに合った素材を提供しています。
また、未利用資源を利用した素材の開発により、新たな価値の創造にも取り組んでいます。

ナチュラル香料素材

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素材開発のイメージ

天然物中の香気に貢献する成分を分析的に見出し、それをターゲットに抽出・分離・濃縮技術を工夫したり、微生物発酵や酵素反応の生化学的手法を駆使することによって、個性豊かなナチュラル香料/食品素材を生み出しています。原料に本来存在しない、あるいは、存在してもごくわずかであった特定風味成分を生み出し、または増加させることが可能になり、より魅力的で特徴的な香料/食品素材の開発に貢献しています。そうして開発された製品は国内外の拠点で製造され、グローバルな展開を進めています。

食品素材

コーヒーエキス

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コーヒーエキスのイメージ

厳しい品質管理のもと各国から集められたコーヒーの生豆は、加熱時間や方法の異なる焙煎により極浅煎りから極深煎りまで幅広くローストされ、さらに独自の抽出法によって風味多彩なコーヒーエキスとして提供されます。

緑茶エキス

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茶葉エキスのイメージ

緑茶の中には香り成分に変わる前の香気前駆体のままで香ることのない成分が多く含まれています。この前駆体をより効率良く香り成分に変換させて、風味豊かな緑茶を作るため、私たちは茶の生葉が有している一連の酵素群の活用に着目し、風味豊かな緑茶の開発技術を確立しました。この技術を活用して、華やかな香りが吹き抜ける緑茶エキスなどのユニークな素材を得ており、緑茶の可能性を広げる技術として利用しています。

機能性素材

DEOATAK®(デオアタック®)シリーズ

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DEOATAK®(デオアタック®)シリーズのイメージ

DEOATAK®(デオアタック®)シリーズはポリフェノールが有する消臭機能を最大限に引き出した消臭素材です。ポリフェノールにポリフェノール酸化酵素、またはアルカリ性物質を配合することで、含硫系悪臭成分(メチルメルカプタン、硫化水素等)や含窒素系悪臭成分(アンモニア、トリメチルアミン等)を、特異的に、すばやくかつ効果的に捕捉します。その高い消臭効果により、食品から日用品や雑貨等に至るまで幅広い用途で使用が期待できます。また、特に植物由来ポリフェノールと、同じく植物由来ポリフェノール酸化酵素を配合したDEOATAK®P1シリーズは、経口摂取による口臭・体臭・便臭のすぐれた抑制効果も確認され、食品向けの消臭素材として活用されています。悪臭に起因する種々のストレスを緩和することは、健康にも良い影響を与える可能性が高いとの考えに基づき、最近ではDEOATAK®摂取による健康維持効果の評価も精力的に進めています。

未利用資源を活用して生まれた各種機能性素材

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機能性素材のイメージ

限られた資源の有効活用は現在の企業活動に強く求められています。私たちは、古くから未利用資源からさまざまな有用な機能性素材を生み出す研究を進めており、加工の過程で生じる副産物を活用して新たな高付加価値素材を開発してきました。

たとえば、香料としての品質を高めるためにシトラスオイルを加工していますが、その際に揮発性の低い成分が未利用となります。この未利用部を原料として、香料安定化素材SFシリーズ、風味改善素材FEシリーズ、抗菌素材ABFシリーズ等の付加価値素材を生み出し、より魅力的で差別化された香料を生み出すのに幅広く活用されています。