環境の持続可能性およびコミュニティのための活動
以前、米州EHS管理統括責任者は、「環境を保護できるのは、人間だけである」と述べました。このことに留意し、高砂U.S.A.では、環境保全活動をさらに改善するために、さまざまな方法で人材を活用することを引き続き模索しています。当社の生産施設では従業員のおかげで、エネルギー使用量、水の消費量、廃棄物量において2%以上の削減が達成されています。また同期間に、リサイクルされる廃棄物の量が2%以上増加しました。実際、高砂U.S.A.の企業の安全・健康・環境担当マネジャーを筆頭に多くの従業員が協力して、フレグランス製造設備の最も廃棄物の量が多いラインにおいて、市場性の高い製品を生産しつつ、この廃棄物処理の流れを100%削減することに成功しています。
高砂U.S.A.は、"企業のエネルギー節約および廃棄物の最小化" 委員会を立ち上げ、当社のこれまでの環境管理システムの目標達成を支援し、持続可能性への取り組みをさらに改善するための新しい機会を模索しています。企業管理にとって重要なのは、すべての施設を代表する従業員がこの委員会に参加することです。これまでこの委員会は、当社施設の慣例的なエネルギー利用を評価すること、およびリサイクル量の増加を重視してきました。
従業員によるこのような活動が2年継続されたことで、その成果がニュージャージー州環境保護局により、「環境の守り人」として認められるまでになりました。この名誉は、我々が最も誇りとする持続可能な未来を実現するための活動において、当局が求める環境規制をさらに上回る、自主的および未来を見越した予防的な方策に対して与えられたものです。こうした活動によって高砂U.S.A.は、一般の香料製造施設とは異なり、水資源を「膨大に消費する企業」とは見なされなくなりました。この目標は、今も当社にとって大きなモチベーションとなっています。
当社の従業員は、高砂のコミュニティ改善イニシアチブを支援しています。これらのコミュニティ関連イニシアチブの1つが、「Verizon Wireless Corporate(ベライゾン・ワイヤレス社)のクラッシック5キロマラソン」で、これは「Jersey Battered Women’s Service, INC」として知られている慈善事業に役立っています。高砂U.S.A.の参加によって、将来的にベライゾン・ワイヤレス社は、環境を保全しつつ、家庭内暴力の犠牲者とその家族が経済的利益を生み出せるような方法で、携帯電話をリサイクルおよび再利用することが可能になるでしょう。
「テーブルからテーブルへ」のボランティアと寄付
「テーブルからテーブルへ」というのは、他では廃棄されてしまう加工食品や生鮮食品を集めて、地域の貧しい人に提供する組織に提供するコミュニティ・ベースの食糧支援プログラムです。高砂は「紙袋でランチを提供して多くの人々を助ける」というイベントを開催、「テーブルからテーブルへ」の活動に寄付する資金を集めました。参加する従業員はその際、通常1回のランチに支払う金額(あるいは、自由選択でそれ以上)の寄付を求められ、これは当社の各施設で実施されました。集められたお金は、それを最も必要とする、空腹な人々に食事を配っている組織に直接渡されました。
環境の持続可能性およびコミュニティのための活動
高砂U.S.A.は過去の成果に満足することなく、現在のコミュニティとの関わりを強め、環境保全活動を続けて、環境と社会への責任を果たす企業であり続けるための新たな機会を模索し続けます。このような活動プランには以下が含まれます。
- 省エネのための施設の照明システムの更新
- よりきめ細かな紙の廃棄活動の推進
- 「インライン洗浄」(CIP)のさらなる導入による水の消費量削減
- 施設の電気消費量削減を目的としたイニシアチブに対する従業員の意識向上
- 今後もニュージャージー州の労働安全委員会に当社の職場では安全性が確保されていることを評価してもらうこと
- 当社の各生産拠点に、安全、健康および環境の責任者を配置すること
- 「家庭内暴力」と「ホームレスと飢え」に引き続き多くの支援を提供すること