Paul Ireland
(ポール・アイルランド)
コンシューマーフレグランス
「大胆に、勇気を持って、人と違うことをする。クリエイティブなプロセスに挑戦しよう」…これは、未来のフレグランスを創ろうとする調香師たちにポール・アイルランドが贈るアドバイスです。
バーミンガム大学(英国)で経済学と地理学の学士号を取得した後、すぐに英国のパーソナルヘルスケア製品と消費財の大手メーカーであるPZ キュッソンにビジネス トレーニーとして採用されました。そこで購買とマーケティングの経験を積み、その後製品開発に進みました。そうした経験から、お客様のロイヤリティを高めるためには香りの体験が何よりも重要であることを学びます。「フレグランスは、消費者が自分のパーソナルブランドの一部として選択したブランドを永続的なものにします」と彼は言います。この信念が、高砂香料グループでの過去19年間のポールの原動力となりました。
彼にとって、この業界は常に新しい機会を提供してくれます。今日、彼が特に感銘を受けているのは、明日の香りの創造者であり革新者である新興市場の若い専門家たちの決意と熱意です。
ロンドン在住のポールは個人的な香りの思い出として、冬の風の強い日のビーチのオゾンと塩の香りが好きだということです。そうした香りは、彼が育った場所に近いイギリス北部の海岸の素晴らしく美しい景色を思い出させてくれるからです。美しくデザインされたボトルに入っていても、大自然の中で育まれたものであっても、香りは常にエモーショナルなつながりをもたらすものなのです。