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先端領域創成研究部門では、微生物および細胞の培養を中心とした生物学的技術を活用し、香料等の製品に新たな価値を見出す研究に取り組んでいます。

機能性評価プラットフォーム

香料には「香る」という機能に加え、防腐等の二次機能が古代より期待されてきました。高砂香料では長年にわたり、香料および香料関連素材に関する機能性研究に取り組んでいます。たとえば、精油や香料成分が持つ抗菌、抗酸化、防虫などの効果を駆使して、環境から不快で有害な要素を減らし、健康的な生活を維持することをめざして、生理活性や機能性を有するAROMAHYGIENE®(香りのAromaと衛生のHygieneを組み合わせた造語)香料の開発を行っています。

受容体評価プラットフォーム

ヒトは匂いや味、温度などの感覚刺激を、鼻や舌、皮膚などの感覚器の細胞において、受容体と呼ばれるタンパク質で受け取り、脳に情報を伝えます。遺伝子工学技術を駆使して、培養細胞に嗅覚、味覚、温度感覚の受容体を人為的に発現させることにより、香料などの物質が呈する感覚を客観的に効率よく評価することができます。この技術をアロマイングリディエンツや、冷温感を付与するSensates®シリーズの開発、悪臭のマスキング研究などに展開しています。