磐田工場は1968年に開設され、1983年に世界で初めて不斉合成による工業化に成功した l -メントールを主軸とした合成香料と、最近ではフロー連続製造で注目を浴びている医薬中間体などを製造するグループ最大の合成生産拠点です。
1997年に国内の香料業界で初めてISO9001を、2000年にISO14001を認証取得して以来、品質管理はもとより、事業活動における環境負荷の低減に取り組んでいます。また2012年にはl-メントールを対象として食品安全規格FSSC22000を取得し、徹底した安全管理を実現しています。
環境負荷低減
磐田工場は高砂香料グループの中で製造品目の特性上エネルギー消費量が最も多く、国内グループ全体の6～7割を占めています。また省エネ法の規定により「第一種エネルギー管理指定工場」に指定され、管理者の選任、中長期の省エネ計画の策定や年次エネルギー使用実績などが義務付けられており、グループのリーダー的役割として省エネ活動をけん引しています。環境負荷低減策としてボイラー燃料を重油から液化天然ガス（LNG）に変更し、二酸化炭素排出量を大幅に削減しました。
地域社会との共生
磐田工場では、地球環境への貢献として磐田市が推進する「磐田市まち美化パートナー制度」に加入しています。その活動として月1回の祝川の清掃や、年1 回の地域企業と磐田市合同でのまち美化ウォークラリーへの参加などで地域の環境美化に努めています。
その他、産業廃棄物協会による環境美化・不法投棄廃棄物の回収活動や環境保全推進協議会の植樹作業、間伐作業にも積極的に参加し地下水資源や山林の保護に貢献しています。
災害対策として、近隣企業7社と連携を組み有事の際に助け合うことができるよう年数回の打合せも実施しています。緊急連絡網を作成し、いつでも連絡がとれる体制を構築しています。
歴史、文化／教育
近隣地域の中学校、高等学校などの職場体験やインターンシップの受け入れや、近隣団体の工場見学、また産業振興フェアinいわたへの出展などを通じて、地域の方々に事業活動、環境安全への取り組みをご理解いただけるように注力しています。