東日本大震災を教訓とし、自然災害リスクの回避、交通インフラの確保などBCP(事業継続計画)を十分に考慮し、広島県三原市を新たな製造拠点として選び、 高砂香料グループでは初となる西日本での、フレーバー製品の生産を開始しております。
フレーバー製品は、2016年に取得した食品安全規格(FSSC22000)のもと、徹底した安全管理下で製造されています。
また、2017年に取得した環境マネジメントシステム(ISO14001)のもと、環境負荷や環境リスクの低減にも取り組んでいます。
平塚工場の火災を教訓にした安全対策
火災の原因となる静電気の放電火花を防止するため、作業動線を意識してアースポイントを配置し従事者が作業中に接地しやすい環境を整備しています。また、静電気帯電防止作業服・安全靴を採用することで人体や衣服への帯電防止にも配慮しています。
可燃性蒸気が製造エリアに滞留しないよう、位置調整可能で十分な排気能力を持った局所排気設備とプッシュ・プル型換気設備を設置し積極的な排気を行っています。
製造棟、原料・製品倉庫には密度の高い泡で消火する泡消火設備を採用するとともに、消火栓、大型消火器、粉末消火器を各所に配備し、万が一火災が発生しても延焼させないための万全な体制を整えています。また、119番通報、初期消火、避難誘導、応急救護など、いざという時に自衛消防活動がスムーズに対応できるよう組織的な訓練も定期的に実施しています。
大気・水質汚染防止への取組み
製造棟内の排気は、屋上に設置した活性炭脱臭塔で処理を行うことで、大気中への臭気拡散の影響を最小限にしています。また、活性炭脱臭塔の処理能力は、敷地内外の臭気パトロールと専門機関による臭気測定を定期的に実施することで確認・維持されています。
構内の雨水排出経路に化学物質が流入するような不測の事態が起きた場合、緊急遮断弁を閉止することにより、敷地外への流出を防ぐことができます。また、緊急遮断弁の操作訓練も定期的に実施しています。
ボイラー燃料に、都市ガス(LNG)を採用することで、排気ガス中に含まれるSOx、ばいじん(すす)の低減(重油ボイラーと比較して)を行っております。
省エネ活動の推進
製造棟で採用した空冷式スクリューチラーは、チラーユニットの運転台数を自動で制御しており、消費電力の低減につなげています。
自然・地域社会との共存
工業団地内の一斉清掃活動への参加、併せて弊社独自でも周辺道路一帯の清掃や除草作業を行うことで周辺環境の美化に努めています。
従業員自らの手で、公共道路に隣接する敷地への植樹を行い周辺環境との調和を目指しています。
三原市で、昔から親しまれている三原やっさ祭りへ、高砂香料西日本工場株式会社として連を組み参加することで地域の活性化に協力しています。