高砂香料グループは、地域の方々と良好なコミュニケーションを図りながら、ボランティア活動や地域交流に積極的に参加しています。また、香料会社の特性を活かし、多くの方に香りへの親しみを深めていただく活動に取り組んでいます。
各事業所の活動レポートはこちらからご覧頂けます。
国内の取り組み
培養土寄贈をきっかけに磐田市教育長が工場を視察
高砂香料グループの一つである高砂フードプロダクツ(株)では、水抽出工程で発生する茶葉の抽出残渣を利用して培養土をつくり、工場の廃棄物低減およびリサイクルを推進しています。2017年からは継続して袋井・磐田両市に寄贈をしており、市内の小中学校で授業に活用できるとのことから好評をいただいています。
培養土の贈呈のために市役所へ伺った際、我々の取り組みに興味を持たれた磐田市教育長から工場見学のご要望をいただき、6月に実現しました。廃棄物に関しては市役所でも様々な検討がされているそうで、工場廃棄物置場の分別・整頓状況を視察した際には感心するとのお言葉をいただきました。また、排水処理場の草魚や放流水の中で群泳しているメダカなどを大変興味深そうにご覧になっていました。
このような取り組みをきっかけに地域との関わりが持てることを大変嬉しく思いました。地域とのお付き合いをこれからも推進していきます。
高校向けWebセミナー開催
スーパーサイエンスハイスクールに指定されている、神奈川県立希望ケ丘高等学校の1年生21名を対象に、香りに関するWebセミナーを開催しました。
同校に対するセミナー実施は2019年11月以来4度目ですが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、初のリモートでの実施となりました。講師を務めた分析研究所の研究員からは香りの特徴とその捕集・合成・分析方法について、先端領域創成研究所の研究員からは香りの官能評価と生理心理測定について、実例を交えた説明をしました。
生徒さんからは多くの質問をいただき、講師役にとっても充実したセミナーとなりました。
海外の取り組み
アメリカ
次世代農家支援のために全米青年農家連合と提携
Takasago International Corporation(U.S.A)(TAKUS)は、全米の若く有望な独立農家を支えるために、農業実務と政策面を支援する政策提言ネットワークである全米青年農家連合(National Young Farmers Coalition)とパートナーシップを結びました。
現在、米国の農家の平均年齢は59歳で、今後25年間で全米の農地の3分の2において世代交代が必要になると推定されています。様々な課題に直面するであろう若い農家に対して、連合は政策変更やネットワーク構築、事業面でのサービス提供を行うことで支援の手を差し伸べています。同連合の本部があるニューヨークのハドソンバレーにはTAKUSの生産拠点があり、地域的なつながりがあったことからもパートナーシップを結ぶことに決めました。
TAKUSは、現地農家と共同で廃棄材フリーのフレグランスやフレーバーに使用できる廃棄物質を見つけ出し、現在と将来にわたって地球に利益をもたらし米国の食糧供給に貢献することを目指します。
文化活動としての取り組み
高砂コレクション®
香りの歴史は5000年以上ともいわれ、人類は長い歴史の中で独特な香り文化を形成してきました。当社には香り文化を伝える目的でコレクションされた美術品が多数あり、それらを「高砂コレクション®」として一般に公開しています。
本社にあるギャラリーでは、日本の伝統芸道を伝える香道具、香炉、香合をはじめ、中国の香炉、古代エジプト、ギリシャ、ローマ時代の香油瓶、そして18世紀から現代に至る香水瓶など約1,000点に及ぶコレクションの中から常時120点余りを展示し、ご来場いただいた方々にご覧いただいています。
【高砂コレクション® ギャラリーのご案内】
- 東京都大田区蒲田5-37-1 ニッセイアロマスクエア17F
- 営業時間:10:00 ─ 17:00(入場は16:30まで)
- 定休日:土日祝日、年末年始、当社休業日
- 入場無料(10名以上の場合は事前予約が必要です)
高砂コレクション®ギャラリーの活動が「This is MECENAT 2022」に認定されました
2022年7月、「高砂コレクション®ギャラリー」が、公益社団法人企業メセナ協議会によるメセナ活動認定制度「This is MECENAT2022」において優良なメセナ活動として認定されました。今後も香りの文化活動の支援・発信を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。