当社は、10月8日にパリ郊外のヴェルサイユ宮殿庭園でおこなわれた夜間野外アート展「第3回ヴェルサイユOff」に参加団体として招待されました。

ヴェルサイユOffは、『NUIT BLANCHE（ニュイ・ブランシュ、フランス語で「白夜」）』祭の郊外イベントとして、2年ごとにおこなわれます。今回で6回目となるニュイ・ブラン シュ芸術祭は、10月の第2週にフランス各地で開催され、土曜の夕方から日曜の朝まで、若者たちが夜通し、音楽、ダンス、展示会を楽しみ、芸術を祝う場で す。

2006年は、12人の国際的な現代アーティストのうち、Takasago Europe Perfumery Laboratory S.A.R.L.（当社ヨーロッパ子会社）の調香師フランシス・クルクジャンも選ばれました。

フランシス・クルクジャンは、「真夜中の太陽」という力強く、自然に優しい（水溶性、バイオ分解可能な）フレグランスづくりに挑戦しました。これは、オレ ンジブロッサムとマジパン（2つともルイ14世の大好物）をブレンドした素晴らしい香水です。そしてクルクジャンは、宮殿に面した広いテラスの西側からよ く見渡せる池、オランジュリーの泉水がほのかに香るように、水中にフレグランスを含ませたのです。さらに、バイオ分解可能な（海難救助にも使われる）黄色 からオレンジがかった染料を加え、夜の景色に映えるようにと、池の周りに4本の塔を設置して洗練された照明を施しました。

不思議な香りと黄色い光のベールに誘われ、ろうそくに照らされた庭園の奥まで足を進めると、突然眼下に金色に輝く円形の泉水が現れます。さながら、巨大な 太陽が庭園に降り立ったかのようです。天高く上る噴水と、きらめく香りのしずくが夜空に優雅な弧を描き、さらにこの光景を引き立てていました。

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