青色ガラス金彩草花文香水瓶

典型的なビーダーマイヤー様式で作られた、室内用の大型香水瓶。末広がりの安定した器形で、深い切り込みを入れたコバルト・ブルーのガラスに、金彩で曲線的な植物文様を施している。深い青と鮮やかな金、厚いガラスによる重厚感と優美な植物文様、というふたつのコントラストが効果的に取り入れられて、大胆な中にも繊細さをたたえた個性的な造形となっている。

被せガラスエナメル金彩花文香水瓶

乳白色の素地を持つアラバスターガラスは、ビーダーマイヤー時代に好んで用いられた。すっきりとした円錐形のアラバスターガラスに薄緑色のガラスを被せ、これを一部カットして、そこに金彩や赤、青、黄などで細かな文様を施した室内用の香水瓶である。エッジの部分の角を立てずに丸く処理し、全体に柔らかさが強調されている。

ガラス彩草花文香水瓶

被せガラス金彩草花文香水瓶

透明の素地に青色透明ガラスを重ね、それをカットすることで車輪状の文様などを彫り出し、そこに金彩で葉文を描いた室内用の香水瓶。シンプルな器形の香水瓶でありながら、透明感のある深い青色ガラスと葉文金彩が奏でるアンサンブルが、ひときわ華やかな印象を作り出している。

被せガラス水玉文香水瓶

宙吹き技法で瓢箪形に成形された携帯用の香水瓶。透明の素地の上に、乳白色とピンク色の２色を重ねて被せ、それを円形にカットして水玉模様を作り出している。透明と白とピンク色がリズミカルに響き合って美しい調和を作り出すが、中に入れる香水によっては、まったく異なる印象を与えることだろう。

赤色ガラス犬文香水瓶